ＤＭＣＣＳ
日米欧総合安全保障議員協議会 NATO Parliamentary Assembly
06-12号
会報 |
「ウクライナ関連ニュース（中東情勢等も含む）（2024.11）」
あけましておめでとうございます。
協議会会員の皆様におかれましては、益々ご健勝にて政務にご精励中のことと存じます。
NATO PA主催の会議には、5月頃開催される春季総会と10月から11月に開催される年次総会の二つの大きな会議があります。これら二つの総会は、ヨーロッパや北米の各地で開催され、加盟国、加盟候補国（ボスニア・ヘルツェゴビナ、ジョージア及びウクライナ）、準加盟国、地域パートナー国等から260〜270人の国会議員が参加し、各種の会合が行われます。最近の10年間では、ノルウェー、トルコ、ジョージア、ルーマニア、ポーランド、カナダ、スロバキア、イギリス、ギリシャ、スウェーデン、ポルトガル、リトアニア、スペイン、ルクセンブルグ、デンマーク及びカナダ等で開催された総会に要員を派遣してきました。
総会は、通常、金曜日から月曜日の4日間行われ、金曜日に常設委員会（理事会）等、土曜日・日曜日に委員会、月曜日に本会議、それぞれ開催され、また、その他の会議やレセプションもあります。総会においては、報告書の作成・修正・採択（委員会）及び政策提言の作成・修正・採択（本会議）があり、各委員会の報告者（総合報告者、特別報告者および報告者の３種類の報告者が指定されている）に対し、NATOにとっての安全保障にかかわる重要なテーマが指定され、報告者は春季総会において素案を提出し、春季総会及び年次総会おいて審議・修正が行われ、秋の年次総会の委員会で採択されます。また、委員会等提出の政策提言（決議）は、両総会の本会議において採択され、NATO 、加盟国等の政府・議会等に送付されます。報告書は毎年15-17、政策提言は4-6程度が採択されます。委員会及び本会議においては、主催国の大統領、首相、議長、NATO事務総長等やその他の要人の演説、挨拶等や役員の選挙、財政、表彰等があります。
今回の「NATO PA関連活動ニュース（6.11）」では、カナダ、モントリオール市で開催された2024年第70回NATO PA年次総会における大きなニュースを取り上げています。報告者や役員の発言、報告書、決議の内容等を含めて記載されています。
大変参考になると思われますので配布いたします。
令和7年1月
幹事長兼事務局長 長島 昭久 衆議院議員の命により
日米欧総合安全保障議員協議会事務局
目次
1. 集団的自衛権、民主主義の価値、ウクライナへのコミットメントをモントリオールでのNATO PA年次総会で再確認（6.11.21）1
2. NATO PA、不確実な世界における大西洋同盟の絆の価値を強調（6.11.22）3
3. NATO PA、技術流出阻止に向けたNATOのより厳しい対応を求める（6.11.23）5
4. NATO PA、戦争の流れを変えるため、同盟国はウクライナに重要な兵器を提供しなければならないと指摘（6.11.23）7
5. 同盟国、紛争に関連する性暴力への対策とAIへの取り組みの推進を促す（6.11.24）9
6. NATO PA、ウクライナへのさらなる支援を要請、ロシアの敵対的姿勢に対抗する戦略的アプローチを呼びかけ（6.11.24）11
7. マルコス・ペレスレロ（Marco Perestrello）氏、NATO PA会長に選出（6.11.25）13
8. アヴリル・ヘインズ（Avril Haines）米国国家情報長官にNATO PA「平和と安全のための女性」賞を授与（6.11.25）15
9. NATO PA、「ロシアの独裁者の横暴をゆるしてはならない」（6.11.26）17
以下、会報『06-12号』（会員等に限定配布）のとおり。