ＤＭＣＣＳ
日米欧総合安全保障議員協議会 NATO Parliamentary Assembly
０３−０２号
会報 |
2020年北大西洋条約国会議員会議（NATO PA）
プレジデンシャル・レポート（抄訳）
2021年3月、NATO PA国際事務局は、2020年のNATO PAの活動成果の概要をまとめた「2020年NATO PAプレジデンシャル・レポート」（会長による年次報告）を発表いたしました。このレポートは、史上初のデジタル年次会長報告書としてウェブにより発表されましたが、事務局において「会報」としてまとめましたのでお届けいたします。
内容は次のとおりです。
１．はじめに 1
２．COVID-19：世界的な衝撃への対応における同盟の結束とNATOPAの適応5
３．NATO 2030：次の10年に向けてNATOを適応させる 10
４．中国の台頭：ヨーロッパ大西洋の安全保障に対する影響 12
５．ロシアの挑戦の激しさと進化 15
６．東部近隣地域における危機と進行中の課題 17
７．中東とアフリカ：地政学的変化がパンデミックを助長 19
８．新旧の課題に対するNATOの軍事的優位性の維持 21
９．議会の予算と財政2019-2020 33
１０．一目でわかるNATO PA 35
本プレジデンシャル・レポートは、NATOおよびNATO PAによるCOVID-19への対応状況や、同時に本来目的である欧州の安全保障への取組みの状況、或いは域外への関心を示唆するものであります。特に、今回の大きな特色として、NATO PAとして初めて、ロシアの脅威に加えて「中国を脅威」として明確にするとともに、中露の権威主義を国際秩序への脅威と位置付けるNATOの改革構想案「NATO2030」を支持補強していること、それが「NATOの新戦略概念」に反映されるべきであることを主張していること、などが挙げられます（※文末に6月１５日付関連記事）。従いまして、わが国の安全保障にとっても大変貴重な資料です。会報０２−９号「2020年NATO PAオンライン年次総会（ブリュッセル市及びアテネ市）参加報告書」と合わせてご覧頂ければと存じます。
ご参考のため配布致します。
令和３年６月
日米欧総合安全保障議員協議会 幹事長兼事務局長
衆議院議員 長島 昭久
以下、会報『０３−２号』（会員等に限定配布）のとおり。